コラム

2023.05.19(金) コラム

■第45回資本主義の教養学講演会:なぜ今「ゼロから」『資本論なのか』(オンライン開催)

資本主義の教養学公開講演会についてはこちら

日時:2023年6月13日(火)19:00~21:00

演題:なぜ今「ゼロから」『資本論なのか』

近年様々なところで資本主義の限界が指摘されるようになり、マルクスについての注目度も上がっているように「見える」。しかし日本の実態としては、労働運動は停滞し、アカデミックのマルクス関連のポストも減少を続けている。資本主義の危機とマルクス主義の停滞はとりわけ日本に顕著な状況であり、その原因をまずは考えたい。
その上で、新しい社会を展望するために、どのような新しいマルクス読解が求められているかを論じ、「脱成長コミュニズム」という誤解に晒されがちな理念が、何故いま世界で注目されるようになっているかを考える機会としたい。

講師:

齋藤幸平(さいとうこうへい)
1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。
専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』角川ソフィア文庫)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界9カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「日本学術振興会賞」受賞。近刊は、発売即15万部突破の『ゼロからの『資本論』』(NHK新書)、『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)。『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。

実施方法:

Zoomで実施します。
※実施3日前に参加方法をご案内します。

お申込み

こちらのフォームからお申込ください。

主催:

主催:公益財団法人 生存科学研究所
共催:コモンズ投信株式会社 / 株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング