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2026.01.31(土) お知らせ
■【記事】任せる?指示する?~状況に応じて4つのリーダーシップスタイルを使い分ける!
研修後に聞こえる声:「結局、現場で使えない」
管理職研修を導入したあと、受講者からこんなことを言われたことはありませんか?
「勉強にはなったけど、うちの現場ではちょっと…」
なぜこうなるのでしょうか。
自分が得意としてきたリーダーシップ・スタイルを変えることは、簡単ではありません。「任せるのが良い」「細かく指示するほうがいい」「ホウレンソウを徹底させたほうがいい」といった考え方も、性格やこれまでの成功体験の中で身についてきたものです。そのため、研修で新しい考え方を学んでも、「理屈は分かるけれど、そのまま現場で使うのは難しい」と感じる声につながりがちです。
しかし、もし「自分のリーダーシップスタイルは大きく変えないまま、状況に応じてレパートリーを増やせる」としたらどうでしょう?それがSLIIⓇの考え方です。
人ではなく現在のタスクに注目する
SLIIⓇが重視しているのは、上司自身のリーダーシップ・スタイルではなく、今取り組んでいるタスクがどの状態にあるかという点です。自分がどんなスタイルが得意かに関係なく、「この仕事はいま何が必要か」という視点に立てば、SLIIⓇの4つの型をすぐに使うことができます。上司の性格や得意・不得意を変えようとしなくても、部下の性格や能力を細かく見極めなくても、タスクにフォーカスするだけで判断できる。この入り口のシンプルさが、SLIIⓇを現場で活用しやすい理由の一つです。

SLIIⓇの4つのスタイルについて詳しく見ていきましょう。
まず部下の開発レベルには、
- D1 - 意欲満々の初心者
- D2 - 期待が外れた学習者
- D3 - 慎重になりがちな貢献者
- D4 - 自立した達成者
の4つがあります。注意してほしいのは、これらは部下そのもののタイプを表すものではなく、特定のタスクに対する状態を示していることです。
上司は、部下がそのタスクについてどの開発レベルにあるかがわかったら、「今の状態なら、自分はどの行動を取るべきか」を、S1〜S4の4つのスタイルの中から選びます。
- S1「指示型」
- S2「コーチ型」
- S3「支援型」
- S4「委任型」
つまり、人に合わせるのではなく、タスクに合わせて行動を選ぶということです。
部下の得意不得意に合わせて対応を変化させる
たとえば、Aさんという部下がいるとします。Aさんは、これまで社内調整の仕事をあまり経験したことがなく、新しく関係部署との調整業務を任されたばかりです。このタスクについては意欲は高いものの、進め方が分からない状態であれば、開発レベルはD1になります。この場合、マネージャーはS1の指示型を用い、進め方や判断基準を具体的に示しながら指示することが有効です。
一方で、同じAさんが、長年担当してきた定例レポートの作成業務についてはどうでしょうか。内容も流れも熟知しており、自ら改善提案もできる状態であれば、このタスクに関してはD4に近い状態です。この場合、細かな指示や過度な関与は不要で、S4の委任型を選び、判断や進行を任せた方が成果につながります。
このように、同じ部下であっても、タスクが変われば開発レベルは変わり、取るべきリーダーの行動も変わります。常に同じスタイルで関わる必要はなく、また「任せるのが良い」「指示するのは悪い」といった一律の正解もありません。タスクごとに状況を見て、その都度最適なスタイルを選ぶこと。それがSLIIⓇの実践の基本です。
現場でよくある“ズレ” を解決できる
新任マネージャーが“委任型”を理想と信じて、経験不足の部下に丸投げしてしまう。
結果、部下は迷い、マネージャーは「なぜ自分で考えないんだ」と不満を抱く。
ベテランマネージャーが“指示型”を手放せず、優秀な部下のモチベーションを下げてしまう。
「細かく言われるくらいなら、別の部署に行きたい」という声が出ることも。
研修で「任せることが大事」と学んだ管理職が、全員に一律で委任型を適用してしまう。
結果、スキル不足の部下が失敗し、マネージャーは「研修の意味がない」と感じる。
こうしたズレは、研修で「一律にこうすべき」を教えるだけでは解消できません。
必要なのは、状況を見極め、スタイルを変える“柔軟性”なのです。
SLIIⓇは、理論を学ぶだけではなく、管理職が自分の部下のタスクをこのモデルで整理し、それぞれに対応するときのスタイルを選び直すことです。
実際の研修の中でも「自分のチームをSLIIで分析するワーク」を組み込むことで、現場での定着率が大きく変わっています。
さらに、研修後のフォローも重要です。
「研修で学んだことを現場でどう使うか」を、マネージャー同士で共有する場を設ける企業では、実践率が高まる傾向があります。
単発の研修ではなく、現場で試し、振り返る仕組みを組み込むことが、導入担当者にとっての鍵です。
まずはSLIIⓇプログラムを体験してみませんか。研修担当者の方が導入目的で参加される場合には割引もあります。詳しくはお問い合わせください。
SLII® 研修公開講座(対面型) | Blanchard Japan
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