コラム

2026.06.30(火) コラム

■【お知らせ】アフリカで最も長い紛争の終結に向けて、寄付を行いました

サステナビリティ事業推進室長の千葉達也です。

株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング(以下PFC)では、2003年より毎年、売上高の1%を「世界平和と子どもたちの幸福のために」寄付する取り組みを継続しています。寄付先は例年、年度末に社員投票によって決定していますが、今回、認定NPO法人テラ・ルネッサンス(以下、テラ・ルネッサンス)が実施する「子ども兵の帰還支援」に関するクラウドファンディングの活動に賛同し、寄付を行いました。寄付は500人の元子ども兵の帰還のために活用されます。今回の意思決定の背景には、説明会を開催し、多くの社員が「今このタイミングで支援することの重要性」を実感できたことがあります。

500人の子ども兵を母国へ。武器を捨て、人生を取り戻す帰還支援(認定NPO法人テラ・ルネッサンス 2026/04/13 公開) - クラウドファンディング READYFOR

6月19日には、そのご縁からテラ・ルネッサンスの皆さまにご来社いただき、理事長・吉田麻衣氏と現地責任者の小川真吾氏より、現地での活動について直接お話を伺う機会をいただきました。以下にその概要を共有します。

(左:PFC取締役/山田奈緒子、右:テラ・ルネッサンス/現地責任者小川真吾氏)
(右:PFCサステナビリティ推進室/千葉達也、左:テラ・ルネッサンス/理事長・吉田麻衣氏)

ウガンダやコンゴ、中央アフリカ共和国では、1980年代以降、反政府武装勢力であるLRA(神の抵抗軍)によって多くの子どもが誘拐され、兵士として従軍させられてきました。銃を持つことを強いられた少年や、大人の兵士のもとで生活を強いられた少女たちは、10年以上にわたり過酷な環境に置かれてきたケースも少なくありません。現在もなお、その影響は続いています。

こうした中、テラ・ルネッサンスは、元子ども兵に対して帰還を呼びかける活動を粘り強く続けています。直近では、ウガンダ・コンゴ・中央アフリカの三カ国政府の代表が参加する会議の開催を支援し、元兵士の帰還と社会復帰に向けた連携の枠組みづくりが進められました。各国間では、受け入れ体制や法的手続き、セキュリティリスクなどの観点から議論が重ねられ、ようやく帰還プロセスが具体化しています。

実際の帰還においては、国籍ごとに移送先や手段が調整され、例えばコンゴ出身者はキンシャサへ、ウガンダ出身者は自国へと帰還が実現しています。その過程では、移動中の一時保護や健康診断、必要な法的手続きが行われ、安全確保が徹底されています。また、国際赤十字委員会(ICRC)と連携し、家族への引き渡しや証明書の発行といった公的なプロセスも担保されています。

説明の中で特に印象的だったのは、家族との再会を実現するための取り組みです。10年以上消息不明だった子どもについて、多くの家族は既に亡くなっていると考えています。そのため、現地スタッフが事前に調査を行い、生存の事実を伝え、再会の準備を粘り強く進めます。実際の再会の場では、長年の空白を埋めるように強く抱き合い、喜びを分かち合う姿が見られるとのことでした。

帰還後も支援は続きます。家に帰っても、働くためのスキルを身につけなければ、生きていくことはできません。そのため、テラ・ルネッサンスでは元子ども兵たちに対して職業訓練や基礎教育を提供し、実際にミシンを活用した店舗開業などの伴走支援まで寄り添う、3年間のプログラムを実施しています。これまでの21年間の取り組みの中で、訓練を終えた子どもたちは自立し、自らの力で実際にビジネスを行っています。

PFCも基礎教育のプログラム開発に一部携わり、実際に子ども兵向けに提供した実績があります。そのため、今回の大勢の子ども兵が帰還するタイミングにおいても、この対象者向けに内容を設計し提供することができないか、今後の協働を検討することを計画しています。

今回の交流を通じて、社会課題の現実の重みと、それに真正面から向き合い続ける人々の存在を改めて認識しました。PFCとしても、こうした活動を支える一助となれることを大切にしながら、今後も事業活動と社会貢献の両面から価値創出に取り組んでまいります。


千葉 達也(ちば たつや)
株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング 
サステナビリティ事業推進室長