コラム

2000.11.01(水) コラム

交渉には「積極的傾聴」が不可欠!人質交渉経験者に聞きました。

マイケル・グレイザー(PFCシニア・コンサルタント)は東京を拠点に、4大陸15カ国で活躍するバイリンガルコンサルタント。プロフィールはこちら 。人気のポッドキャストのシリーズはこちら(英語) 。

人質の解放をめざすプロの交渉人から学ぶ 

あなたは今、誰かの命を救うために犯人と交渉する部屋にいると想像してください。 多くの人は「何をどのように言うか」を考えてしまいがちですが、実は「話すこと」ではなく「聞くこと」が勝敗を分けるのだとしたらどうでしょう? 

この記事では、マイケル・グレイザーが、人質交渉人としても訓練しているサイモン・ホートンへのインタビューの概要をご紹介します。

英語でのポッドキャスト全編はこちら 

説得のための最善の方法は「聞くこと」 

「説得のための最善の方法は、聞くことであることが多い。積極的に耳を傾けることで、情報を集め、信頼関係を築き、両者が満足する解決策への扉を開くことができる。」


ホートン氏はそう述べています。 

積極的傾聴は単なるソフトスキルではなく、戦略的ツールです。積極的傾聴を行うことによって、交渉の場において、信頼関係の構築から重要な情報の収集まで、複数の目的を果たすことができるのです。

積極的傾聴のためのアクション・ステップ 

ホートン氏によれば、積極的傾聴のためのアクション・ステップは以下のようになります。

アクション1)
耳を傾ける: 話し手に全神経を集中させる。雑念を捨て、目の前の会話に集中します。 

アクション2)
より深く聞く: オープンクエスチョンを使って、さらなる議論を促すようにします。話を聞いてもらえたと感じれば、人は驚くほど多くのことをわかちあおうとするものです。 

アクション3)
振り返りと確認:相手の言ったことを要約し、相互理解を確認します。このシンプルな行為は、強力な信頼構築につながります。 

交渉力を高める 

この記事を読んでネゴシエーション・スキルに興味を持った方は、ぜひ、PFCのWin-Winコミュニケーション研修の詳細をご覧ください! プログラムの中では 積極的傾聴についても学習することができます。