コラム
2024.09.02(月) コラム
21世紀の「善い企業」になるために
自社の未来を作る指針になるBコープ
ご存知のように、PFCは2023年1月、Bコープ認証企業となりました。Bコープ認証は国際的な認証制度で、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に与えられます。認証にあたって非常に厳格な基準があり、株主のみならず、従業員・顧客・取引先・地域社会・地球環境といったすべてのステークホルダーに対するBenefit(便益)を重視した経営を実践していることが求められます。
PFCでは、現在、これまでの社会課題解決への取り組みやBコープ認証の知見を整理しており、今後、世界標準のステークホルダー経営の実践ノウハウを発信していく予定です。自社のBコープ認証をお考えのご担当者様からのご相談も承っています。
Bコープ認証は、ブランド価値や認知度の向上や顧客からの支持、社会的責任を重視する人材の採用等につながるのはもちろんですが、なによりも、認証企業自身が持続可能な経営を実装できることがメリットです。Bコープ認証は、企業の現状を評価する基準であるだけでなく、その企業の未来を作る指針となるのです。
認証にあたって考慮される点は業種や企業規模によって異なりますが、大きく「ガバナンス」「従業員」「コミュニティ」「環境」「顧客」という5つの領域に関するアセスメントから構成されています。例えば環境に関する設問には、「あなたの会社は、リサイクル可能な有害廃棄物の量を監視・記録していますか?」などがあります。
外国人フレンドリーかの認証の仕組みもある
Bコープ認証が、その企業の未来を作る指針となると書きましたが、Bコープ以外にも「善い企業」の認証の仕組みがどんどん生まれています。
NPO法人Living in Peaceは今年から、企業組織が外国人フレンドリーかを認証する、Cultural Diversity Indexをスタートしました。
「行動宣言」「社外訴求」「採用・インターン」「職務環境」「組織文化・風土醸成」「社会貢献活動」「改善プロセス」の7つの大項目からなる39項目のCultural Diversity Indexについて、自社の取り組み内容を申請すると、プラチナからグリーンの5段階で自社の状況を知ることができます。Cultural Diversity Index認証も、企業の現状を評価する基準となるだけではなく、その企業のダイバーシティ戦略の礎となる可能性を持っています。
PFCはBコープに続き、このCultural Diversity Indexにも挑戦中です。2024年8月末現在、ドキドキしながら審査の結果を待っているところです。良い結果が出たら、認証や活用についてのノウハウを公開していきたいと考えています。外国人が人材戦略の要になりつつある企業の人事の皆様、ぜひCultural Diversity Indexに挑戦してみてはいかがでしょうか。