GAIAリーダーの旅2024：詳細はこちら

　9月に始まったGAIA（旧GIA）リーダー・プログラム。今年で14年目となる本プログラムは、大手企業や非営利団体（NPO/NGO）から派遣された次世代リーダーの皆さんを中心に、参加者は累積100名を超えています。
※GAIAリーダープログラムは途上国での“越境”体験学習を軸にしたリーダー育成プログラムです。（詳細は末尾をご覧ください）。

CSVやビジネスを通じた社会貢献について学ぶフェーズ１

　フェーズ1の一回目は、日本でのCSVやESG経営の先駆者であるPFCファウンダーの黒田由貴子や、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、株式会社マザーハウスを共同創業された山崎大祐氏（代表取締役副社長）からのお話がありました。（Day 1レポートはこちら）

　今回ご紹介するDay 2では、GAIAの「G」すなわち「グローバル」にフォーカスしました。PFC代表の松村卓朗から「真のグローバル・リーダーシップに必要な考え方」をお話しした後は、3つの文化・言語に通暁したジェーン・チェン（PFCシニア・コンサルタント）が異文化コミュニケーションについて、国ごとの客観的なデータもご紹介しながら、お話ししていきました。

• 自身の文化的価値観と、それらが如何に行動様式やビジネス成果に影響しているかについて認識を高める
• 様々な文化的視座から、異なる状況を分析する方法を学び、グローバル・コミュニケーションを強めるための適切な行動が取れるようになる
• 文化のギャップを埋め、様々な異文化間ビジネスに対応するための必要なことを学ぶ

　受講者の皆さんからは「相手の文化を知ることが欠かせない」「相手の傾向に合わせてコミュニケーションをとることの必要性を改めて学んだ」「多様な人と仕事するのに役立つ情報がたくさんあった」などのコメントがありました。

ゲーム演習を通じてSDGｓの本質に迫る

　午後はSDGsについて、ゲーム演習を通じて理解を深めていきました。異なるゴールを目指す複数の人達が様々なプロジェクトを実践するなかで、「経済」「環境」「社会」の観点で世界がどのように変化していくかを体感する内容。

　ゲームではありましたが、受講者の皆さんから「利益を生むためには、環境や社会の安定が不可欠」「投融資の成功は、外部環境大きく依存するので、そこを整備して金融を通じて安定的に儲ける仕組みを作ることが大事」など、現実とつながった気づきも数多く上がりました。

　そしてDay 2の最後の1時間は、学習内容を踏まえて、自身の問題意識の整理と、これからおこなう協働プロジェクトテーマ探求に充てられました。

BOPビジネスの成功事例のケーススタディ

　10月4日に開催されたDay３では、半日かけて、ハーバードでも採用されているケース・ユニリーバ社の「プロジェクトシャクティ」をとりあげました。これは、インド農村部の貧困層の女性たちを教育し、石鹸を1回使いきりの量に小分けして、同じ貧困層に対して、安価に販売するという取り組みです。衛生面での貢献はもちろんですが、販売員たちも経済的な自立が可能となりました。

　セッションの中では、このプロジェクトがユニリーバ社そして社会にもたらしたプラス面・マイナス面、経済的インパクトに関する数値分析、市場分析、などを行った後、下記の問いが投げかけられ、自社の可能性の探求の旅が始まりました。

• あなたの企業（組織）では、CSV（本業での「高収益/競争力の追求」と「社会貢献（社会課題の解決）」の両立）をどのように進めようとしているか？
• CSVに関して、あなたの企業（組織）の可能性は　何か。課題は何か。

　10月13日のDay 4は、GAIAの「I」すなわち「イノベーション」がテーマ。カンボジア・インドでの児童買春、人身売買や、日本での子どもの虐待、貧困等に取り組んできたNPO法人かものはし代表の村田さんを招いて「社会を変える挑戦と実践」をテーマにお話し頂きました。

　村田さんが大学時代に感銘を受けた「普通の人間が世界を変える」という言葉や、村田さん自身の「想い続け伝え続け行動し続けた」という言葉には参加者全員が大きくうなずきながら、強い思いを貫くためのマインドや工夫をいくつもお伺いすることができました。特に、「ミッションと現在の事業モデルのどちらを優先するのか？」という曲がり道での葛藤を経て、警察の支援を通じて買春する人を取り締まり、約240世帯の最貧困層を雇用するために農村で雑貨を作る仕事を展開し、それにより売られる子どもが激減したり、現実に直結した活動が受講者の皆さんの心にも強く届いたようです。

　11月からフェーズ2が始まります。次回もお楽しみに！

過去の参加者の方の声を動画にまとめています。是非ご覧ください！

GAIAをもっとよく知りたい方や、来年に向けて導入をご検討されている担当者の方は、一部セッションのオブザーブも可能です。
貴社の担当窓口、もしくは下記までお気軽にお問い合わせください。
gaia@peoplefocus.co.jp　

2024年も実施します。プログラム詳細はこちら